オオクワガタ採集 2018 その3 機材テスト
【 Key Elements 1 】
水銀ランプ、並びに、これに関連する機材が生産終了になって久しい。
ライトトラップに本腰を入れ始めた頃には、有効な機材の殆どが在庫数0。
あの時買っておけばなぁ~ と、つくづく思う。
今現在のラインナップもいつまで続くのか怪しいもんだ。
しかし無くなってしまった物はどうしようもない。
要は、代わりの物を使えばいいだけの話。
ま、それはとりあえず置いといて、
以前、こんな画像を採集記に貼ってみた事がある。
これは撤収時の風景を撮ったもの。デカいランプから順番に消してゆき、最後はこのLEDフラッシュライトだけになる。
ここで自分的に違和感を感じるのは、雑虫の他にクワガタやコガネ等の甲虫も集まっている事。
いくら強力なライトとはいえ、たかだか数ワット。
しかもこのLEDライトからは紫外線が一切出てない事になっているハズだが・・・・?
【 Key Elements 2 】
ハイパワーなランプを一度でも点けてしまうと、これ以上のモノは無いと思っていた。
いや、あるはずが無いのだが、 あるにはあるのだが、安定器その他諸々を積載して持ち運ぶ都合上、あまり現実的ではないと思う。しかも、今現在は生産してない様だし・・・
実際、ハイパワーなランプは明るいが、使い所を間違えると、ただ単に虫を散らしているだけだったり・・・(笑
というわけで、力技の地引網みたいな採集方法では通用しない場面も幾度と無く見てきた。
さて、今やクルマのヘッドライトはLEDが主流。
でも少し前までは違う光源が流行っていた。
そう、アレだよアレ!!
High Intensity Discharge lamp
ちなみに水銀灯やメタハラ、ナトリウム灯もHIDの類だが、自分的イメージは、自動車用の35W~55Wぐらいのモノを想像してしまう。
何年前だったかな~
オオクワ多産地で見かけた採集風景が印象深かった。
パーキングにクルマがヘッドライトを点けたまま停まっている。
要はヘッドライトで灯火採集をしているのだが、全くといって良いほど虫が寄って来ない感じだった。
その時は特に不思議に思わなかったが、その後色々と調べてみると、ヘッドランプメーカーもアホではないので、虫が寄って来ない処理・・・紫外線カットバルブにしているらしい。
でもある工夫によって、それを改善できる。
最近、HID懐中電灯をメインに使った灯火採集が流行っているが、バッテリーで点灯なので、それが切れてしまえばそこでお終いなのが残念。
今の世の中、これだけ様々なバッテリ駆動機器が出回っているのに、自分は未だに 「 充電 」 という行為がどちらかと言えば嫌いである。(多分、一生電気自動車は買わないだろうな・・・)
というわけでいつもの長い前置きだが、何をどうすれば良いのかが分かってきた。
そしてモノが到着したわけだが・・・・なんだかショボいなぁ~ 変圧器はブツけた跡があるし、スイッチのランプはすぐ点かなくなるし・・・ さすがは中華製(笑
っていうか、販売店の管理がいい加減なんだろう。
ハナから幻滅したけど、コレのテストをする為に、また多産地にやって来た。
【 多産地にて その3 】
テストをするにしても月齢が・・・
ハナから負け気味だけど多産地とはいえ、この機材、この状況ではオオクワは期待できないだろう。
点灯!
ほほぉー 意外とやるね。
近所で点けてみた時はイマイチよく分からなかったが、実際フィールド上で見ると、その性能がよく分かる。
暗くなってきたが、月の出の位置が災厄なのか、雑虫が寄って来てもスルーしていく・・・
いや、寄って来てるわけじゃない、よく観察してみると、ただ通り過ぎてるだけの様な・・・(苦
でも、一斉に月に向かって飛んでいるわけでもなく、四方八方、色々な方向から飛んできては通り過ぎている。
そういえば昔、幼少の頃に買ってもらった昆虫本に記してあったのを思い出した。
昆虫が夜間飛行の際、月が出ていれば、それを基準に真っ直ぐ飛ぶ事ができる。
月明かりは平行に差し、飛んでいる昆虫との角度は概ね〇〇に保たれている。
〇〇の中の数値は忘れてしまったが、確か90度よりも鋭角だったはず。
そして、
例えば、他の光源が無い暗闇にローソクが灯っているとする。ローソクの光は放射状に発しているので、光源との角度を維持して飛ぼうとすると、光を中心に渦巻状に飛ばざるをえなくなり、最後には炎に飛び込んでしまう。
” 飛んで火にいる夏の虫 ” というわけだ。
昔のあやふやな記憶なので文面がおかしい気もするが(笑
月の出、月の入りでは光が差す状態も変わっているだろうに・・・
月が出ていると虫は月に向かって飛ぶ、という説は間違ってはいないのだろうが、ん~どうだろうね、今のこの状況は、月に向かうというよりは、やはり ” 月を手がかりに空間認識を正常に保っている ” という雰囲気かな。
・・・ 暇で手持ち無沙汰なもんで、つい、余計な事を考えてしまった(笑
かれこれ二時間近く待ち続けているが、相変わらず何も寄って来ない。
やはり絶対的なパワー不足なのか、月齢のせいなのか、ハッキリとした事が分からないまま時間が過ぎてゆく。
今日はコレの他に、デカいランプを含むフルセットで来ている。
が、それを出したいのを我慢し続けるのがしんどい・・・・。
月が尾根に差し掛かってきたが、既に時間帯が面白くない。
そして、ついに月が隠れた。
何でもいいから来い・・・!
よし、クワガタは・・・?
新機材第一号はミヤマだった。
♀も来た。
クワガタはこれのみ。
この後、気温がガタ落ちする。
【 某所にて 】
前回の機材テストは概ね合格点だったが、一つだけ不満がある。
それは・・・ コクワだ。
コクワが来なかった事に凄い不満を抱いたのだった。
コクワが寄ってくれば、それはオオクワにも繋がる・・・
勝手な連想だが、そんな感じがした。
というわけで、四六時中多産地に向かうわけにもいかないので、適当な所へ向かう。
適当な所・・・と書いてみたが、世間には知られてない、かつてのオオクワ産地。
今現在も、
「ひょっとしてまだ生息しているのでは?」と思うほどの植生と規模。
いや・・・規模に関しては期待できないか。でも自分は僅かな希望を持ってたまに来ている。
月齢はメチャクチャ悪いが、分厚い雲が隠してくれている・・・が、町明かりが邪魔だな。
いずれにせよ、クワガタが付近を飛んでいれば何かしら反応があるはず。
点灯!
アハハハ~!!
どんだけピンポイントなんだよ(笑
でも、コレくらいのスポット状態だと気分いいね!
そして今更だが、投光器はリフレクターの性能が命だという事も再認識。
メーカーの謳い文句を鵜呑みにしてるとガッカリする事が多々あるが、こいつは違う。
こないだ多産地で点けてみたが、あの時は照らすポイントが手前にあったというか、性能をフルに出し切っていなかった。今回はポイントがもっと遠くにある。
後はもう少し基本的な品質が良ければなぁ~ そこで損をしていると思う。
耐久性とかもどれくらいなのか。そこが心配だが・・・ ま、結局、値段なりの品物という事だ
。
ん? ちょっと待てよ、コレくらいのモノならば自分で作った方がまだマシに思えてきたぞ?
アレをアレして・・・
いや・・・ そういう話はシーズンオフになってからだ。今は採集に集中しよう。
真っ先に飛んできたのはコレ。
ま、コイツは広葉樹があればどこにでも。
それから暫くしたが、やはり町の明かりが邪魔しているのか、雑虫の飛来もままならない。
甲虫といえば小さなコガネ一匹・・・
やはり曇っていても紫外線がゼロではないからね。
仕方が無い、今回は諦めよう。
そう思い始め、そろそろ撤収というタイミングで・・・・
よっしゃぁ~! コクワが来たぜ~!!
ワハハハハ~(笑
間違いない、コレは 使 え る !
今この瞬間、飛んで来たコクワで喜んでいるアホなおっさんは自分だけだろうさ!(笑
コクワが来たからといって、別にどうという事もないのだが、いつも再三書いている通り、
コクワはドルクス属の中でも最もオオクワに近い存在。実際交雑するくらいだからね。
間違いないでしょ!
自分的にコクワは、ホダ木を食い荒らす悪魔的イメージと、灯火採集時に幸運を呼ぶ女神的イメージが同居する、なんとも不思議な存在だ。
さて、役者は揃った。
。
水銀ランプ、並びに、これに関連する機材が生産終了になって久しい。
ライトトラップに本腰を入れ始めた頃には、有効な機材の殆どが在庫数0。
あの時買っておけばなぁ~ と、つくづく思う。
今現在のラインナップもいつまで続くのか怪しいもんだ。
しかし無くなってしまった物はどうしようもない。
要は、代わりの物を使えばいいだけの話。
ま、それはとりあえず置いといて、
以前、こんな画像を採集記に貼ってみた事がある。
これは撤収時の風景を撮ったもの。デカいランプから順番に消してゆき、最後はこのLEDフラッシュライトだけになる。
ここで自分的に違和感を感じるのは、雑虫の他にクワガタやコガネ等の甲虫も集まっている事。
いくら強力なライトとはいえ、たかだか数ワット。
しかもこのLEDライトからは紫外線が一切出てない事になっているハズだが・・・・?
【 Key Elements 2 】
ハイパワーなランプを一度でも点けてしまうと、これ以上のモノは無いと思っていた。
いや、
実際、ハイパワーなランプは明るいが、使い所を間違えると、ただ単に虫を散らしているだけだったり・・・(笑
というわけで、力技の地引網みたいな採集方法では通用しない場面も幾度と無く見てきた。
さて、今やクルマのヘッドライトはLEDが主流。
でも少し前までは違う光源が流行っていた。
そう、アレだよアレ!!
High Intensity Discharge lamp
ちなみに水銀灯やメタハラ、ナトリウム灯もHIDの類だが、自分的イメージは、自動車用の35W~55Wぐらいのモノを想像してしまう。
何年前だったかな~
オオクワ多産地で見かけた採集風景が印象深かった。
パーキングにクルマがヘッドライトを点けたまま停まっている。
要はヘッドライトで灯火採集をしているのだが、全くといって良いほど虫が寄って来ない感じだった。
その時は特に不思議に思わなかったが、その後色々と調べてみると、ヘッドランプメーカーもアホではないので、虫が寄って来ない処理・・・紫外線カットバルブにしているらしい。
でもある工夫によって、それを改善できる。
最近、HID懐中電灯をメインに使った灯火採集が流行っているが、バッテリーで点灯なので、それが切れてしまえばそこでお終いなのが残念。
今の世の中、これだけ様々なバッテリ駆動機器が出回っているのに、自分は未だに 「 充電 」 という行為がどちらかと言えば嫌いである。(多分、一生電気自動車は買わないだろうな・・・)
というわけでいつもの長い前置きだが、何をどうすれば良いのかが分かってきた。
そしてモノが到着したわけだが・・・・なんだかショボいなぁ~ 変圧器はブツけた跡があるし、スイッチのランプはすぐ点かなくなるし・・・ さすがは中華製(笑
っていうか、販売店の管理がいい加減なんだろう。
ハナから幻滅したけど、コレのテストをする為に、また多産地にやって来た。
【 多産地にて その3 】
テストをするにしても月齢が・・・
ハナから負け気味だけど多産地とはいえ、この機材、この状況ではオオクワは期待できないだろう。
点灯!
ほほぉー 意外とやるね。
近所で点けてみた時はイマイチよく分からなかったが、実際フィールド上で見ると、その性能がよく分かる。
暗くなってきたが、月の出の位置が災厄なのか、雑虫が寄って来てもスルーしていく・・・
いや、寄って来てるわけじゃない、よく観察してみると、ただ通り過ぎてるだけの様な・・・(苦
でも、一斉に月に向かって飛んでいるわけでもなく、四方八方、色々な方向から飛んできては通り過ぎている。
そういえば昔、幼少の頃に買ってもらった昆虫本に記してあったのを思い出した。
昆虫が夜間飛行の際、月が出ていれば、それを基準に真っ直ぐ飛ぶ事ができる。
月明かりは平行に差し、飛んでいる昆虫との角度は概ね〇〇に保たれている。
〇〇の中の数値は忘れてしまったが、確か90度よりも鋭角だったはず。
そして、
例えば、他の光源が無い暗闇にローソクが灯っているとする。ローソクの光は放射状に発しているので、光源との角度を維持して飛ぼうとすると、光を中心に渦巻状に飛ばざるをえなくなり、最後には炎に飛び込んでしまう。
” 飛んで火にいる夏の虫 ” というわけだ。
昔のあやふやな記憶なので文面がおかしい気もするが(笑
月の出、月の入りでは光が差す状態も変わっているだろうに・・・
月が出ていると虫は月に向かって飛ぶ、という説は間違ってはいないのだろうが、ん~どうだろうね、今のこの状況は、月に向かうというよりは、やはり ” 月を手がかりに空間認識を正常に保っている ” という雰囲気かな。
・・・ 暇で手持ち無沙汰なもんで、つい、余計な事を考えてしまった(笑
かれこれ二時間近く待ち続けているが、相変わらず何も寄って来ない。
やはり絶対的なパワー不足なのか、月齢のせいなのか、ハッキリとした事が分からないまま時間が過ぎてゆく。
今日はコレの他に、デカいランプを含むフルセットで来ている。
が、それを出したいのを我慢し続けるのがしんどい・・・・。
月が尾根に差し掛かってきたが、既に時間帯が面白くない。
そして、ついに月が隠れた。
何でもいいから来い・・・!
よし、クワガタは・・・?
新機材第一号はミヤマだった。
♀も来た。
クワガタはこれのみ。
この後、気温がガタ落ちする。
【 某所にて 】
前回の機材テストは概ね合格点だったが、一つだけ不満がある。
それは・・・ コクワだ。
コクワが来なかった事に凄い不満を抱いたのだった。
コクワが寄ってくれば、それはオオクワにも繋がる・・・
勝手な連想だが、そんな感じがした。
というわけで、四六時中多産地に向かうわけにもいかないので、適当な所へ向かう。
適当な所・・・と書いてみたが、世間には知られてない、かつてのオオクワ産地。
今現在も、
「ひょっとしてまだ生息しているのでは?」と思うほどの植生と規模。
いや・・・規模に関しては期待できないか。でも自分は僅かな希望を持ってたまに来ている。
月齢はメチャクチャ悪いが、分厚い雲が隠してくれている・・・が、町明かりが邪魔だな。
いずれにせよ、クワガタが付近を飛んでいれば何かしら反応があるはず。
点灯!
アハハハ~!!
どんだけピンポイントなんだよ(笑
でも、コレくらいのスポット状態だと気分いいね!
そして今更だが、投光器はリフレクターの性能が命だという事も再認識。
メーカーの謳い文句を鵜呑みにしてるとガッカリする事が多々あるが、こいつは違う。
こないだ多産地で点けてみたが、あの時は照らすポイントが手前にあったというか、性能をフルに出し切っていなかった。今回はポイントがもっと遠くにある。
後はもう少し基本的な品質が良ければなぁ~ そこで損をしていると思う。
耐久性とかもどれくらいなのか。そこが心配だが・・・ ま、結局、値段なりの品物という事だ
。
ん? ちょっと待てよ、コレくらいのモノならば自分で作った方がまだマシに思えてきたぞ?
アレをアレして・・・
いや・・・ そういう話はシーズンオフになってからだ。今は採集に集中しよう。
真っ先に飛んできたのはコレ。
ま、コイツは広葉樹があればどこにでも。
それから暫くしたが、やはり町の明かりが邪魔しているのか、雑虫の飛来もままならない。
甲虫といえば小さなコガネ一匹・・・
やはり曇っていても紫外線がゼロではないからね。
仕方が無い、今回は諦めよう。
そう思い始め、そろそろ撤収というタイミングで・・・・
よっしゃぁ~! コクワが来たぜ~!!
ワハハハハ~(笑
間違いない、コレは 使 え る !
今この瞬間、飛んで来たコクワで喜んでいるアホなおっさんは自分だけだろうさ!(笑
コクワが来たからといって、別にどうという事もないのだが、いつも再三書いている通り、
コクワはドルクス属の中でも最もオオクワに近い存在。実際交雑するくらいだからね。
間違いないでしょ!
自分的にコクワは、ホダ木を食い荒らす悪魔的イメージと、灯火採集時に幸運を呼ぶ女神的イメージが同居する、なんとも不思議な存在だ。
さて、役者は揃った。
。
by hiiragi2013b
| 2018-08-24 22:24
| 2018採集